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22．夜、３軒めのラーメンへ
とりあえず井出商店と○京で満腹となり、市役所前からバスでホテルへ（２２０円）帰った。実際にはこの二店の間にはタイムラグがあり、和歌山城のなかを歩いて、その先のロイヤルホストで時間を潰したりした。市内の歩いていける範囲には和歌山城くらいしか見るものはなく、言い方は悪いが日本の地方都市丸だしって感じだった。俺の田舎によく似ている。それはすこしさびしい。
ホテルでは駅前で買った梅干「宝船」とビールで乾杯。疲れた。ひたすら疲れた。いつのまにか眠った。クーラーだけがガンガンに効いた部屋で。
何時ごろだったか、目が覚めた。ビバリーヒルズ青春白書をやっている時間だったから２３〜０時過ぎだろう。せとやま氏も起きていた。そして言った。「さて、それじゃ、行きますか。」
流石にこの時間、行ける範囲は限られる。ラーメン店の夜は遅いから選択肢は多いが、結構疲れてもいたので近場にした。俺たちはアロチと呼ばれる繁華街に近いホテルにいた。だから自然とアロチ方面の店中心に探すことになった。アロチにはポン引きなどもいて、夜は部分的ににぎわっている。それらをかいくぐって行った店っは「○イ」。
夜だというのに客はいっぱいで並んだ。ここの特徴はネギがいっぱいの中華そば（５５０円）。餃子も美味しそうだった。味はまずまず。夜中に食べるにはちょうどいい感じだった。俺はネギがそれほど好きではない。だがこの青ネギは食べやすかった。スープに合っているんだろう。
とりあえず和歌山市内に滞在できるのはこの日だけ。午後から３軒行ったが、総合的に見てどこも美味しい中華そばだったと思う。そしてそれらが近い範囲にあることこそ、和歌山市の誇れる文化である。もっとラーメンを全面に出して町おこししてみてはどうか。
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