人生はあな鶴である。　鶴の穴編集長（つるのあなへんしゅうちょう）

　「あな鶴」とはアナザー鶴輝（another鶴輝）の略です。私はかつて「鶴輝（つるぴか）」という同人誌に参加しておりました。鶴輝は毎回１テーマを決め、複数の執筆者が１２００文字以内で文章を作るというシンプルなルールで発行されていました。この鶴輝は諸般の事情で終了し、さびしい思いをしていたのですが、この休刊は次へのステップだと考え、個人的に号外のようなものを作ろうとできたのがこの「あな鶴」です。

　鶴輝は複数の執筆者が１テーマで競作する環境でしたので、ある意味タイガーマスクが修行した「虎の穴」ならぬ「鶴の穴」という感じがしておりました。今回「あな鶴」としたのもその影響があります。しかし今回は独りで始めるので、もうひとつ自分自身へのルールを設定しました。それは「人生は××である。」の「××」を頭の文字が５０音になるように埋めていくというルールです。というわけで、その第一回目がこの「人生はあな鶴である。」の「あ」です。

　なんとか１年で５０音埋めたいと考えております。ほとんど週刊ペースになりますな。厳しい。でも人生とは厳しいものなのです。あな鶴もそうです。「あっ、いま無理から人生とあな鶴を結び付けてる！」と思われた方、するどい！それがあな鶴精神です。でもその“無理から加減”をできるだけ薄くし文章に説得力を持たせることが究極の目標でございます。

　文章表現に正解はございません。個人的な日記でもなくプロ文筆業でもない、その中間の一般社会人として文章表現を磨いていくにはインターネットは便利です。でもついつい書きなぐってしまう。そこで「１２００文字という制限をあえて設けて、文章表現を人に見せる意志のもと書く」のが鶴輝精神、あな鶴精神でございます。◆