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26．再び和歌山市内へ
南部町を後にして、普通列車で和歌山市へ戻った。後はひたすら新幹線の駅を目指すのみである。心残りはやはり和歌山ラーメンだ。
ラーメンなんてどこの街にもそこそこ許せる味のチェーン店がいくつかあって、大げさに感動したりするのは馬鹿げているかもしれない。俺は昔、麺類で夕飯を済ませられない人間だった。夕飯というものは必ずコメの飯を食うという常識を持っていたような男である。
だが本当に「ウマいもんはウマい！」。それは時間や金には代えられない欲望なのだ。俺などまだまだ初心者なのだが、安くてウマくてこれほど個性にこだわれるラーメンという料理に出会えて良かったと思う。
ラーメン屋は街にあふれている。粗悪なラーメンを出す店もかなり多い。しかし本当にウマいラーメンを知れば知るほど、魅力の虜になっていくのである。そしてそれに応えられる店が全国にキラ星のごとく存在しているのだ。
その中でも和歌山市内は銀河と呼んでもいい程、充実している。俺たちはラーメン銀河を探検に来たラーメントレッキーなのだ。ラーメンオタッキーでは断じてない（笑）。
まだまだ行きたい店はたくさんあったが、今回は時間がなく、素通りするしかなかった。また来よう。今度は南紀周遊をメインにして、気楽に和歌山ラーメンを食べよう。
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